2010年代アメリカ

映画「スプリング・ブレイカーズ」感想と考察(後半にネタバレあり)ハーモニー・コリン監督作品

「スプリング・ブレイカーズ」はどんな映画?

ナツカレー
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今回ご紹介する作品は、2013年公開の「スプリング・ブレイカーズ」です。

監督はハーモニー・コリンです。

いかつい男と水着のギャルの写真から内容をイメージすると、麻薬に溺れる若者とギャングの話かな?と想像してしまいますが、実際はどういった作品なのでしょうか?

これからご紹介させていただきます。


スプリング・ブレイカーズ [DVD]

ナツカレー
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スプリングブレイクって「春休み」って意味なんだって
うさカレー
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そうだね。この作品は、女子大生の春休みを描いたお話だよ。
ナツカレー
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で毎日パーティーしてる感じか。羨ましいなあー
うさカレー
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羨ましいというより、ちょっと関わったら危なそうな感じだよね

目次

作品情報

監督ハーモニー・コリン
公開年2013年
製作国アメリカ
キャストセレーナ・ゴメス(フェイス役)
キャストジェームス・フランコ(エイリアン役)
上映時間93分

 

あらすじ

女子大生4人組は春休みに旅行に出かけようと考えていました。

しかし資金が足りない為、彼女たちは強盗をしてお金を作ります。

そのお金でフロリダに行き、彼女たちは毎日、音楽、酒、ドラッグを楽しんでいました。

しかしある日、パーティー中に警察に逮捕されてしまいます。

そんな彼女たちを保釈金を支払って保釈させたのはエイリアンという怪しい男でした。

そして、彼女たちはエイリアンと生活を共にする事になります。そして・・・

 

ハーモニー・コリン監督

代表作

KIDS(1995) 脚本のみ
ガンモ(1997)脚本・監督
ジュリアン(1999)脚本・監督
ミスター・ロンリー(2007)脚本・監督
スプリング・ブレイカーズ(2012)脚本・監督
ナツカレー
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ハーモニー・コリン監督は19歳の時に書いた脚本「KIDS」で注目されたね。

19歳の時に書いた「KIDS」は、酒、セックス、ドラッグ、暴力、エイズに関する少年、少女たちの日常を描いた作品です。公開当時はショッキングな内容の作品として話題になりました。

ハーモニーコリンの作品は映画だけにとどまらず、supremeのプロモムービーを撮影したり、GUCCIのキャンペーンフィルムを撮影したりと、その才能は映画界以外でも発揮されています。

また、絵画や写真などの作品も発表しており、ハーモニーコリンを表すには映画監督という枠でくくるよりも、アーティストとして紹介させていただいた方が妥当なのかもしれません。

出演

出演している俳優の中で、1番名が知れているのはフェイス役のセレーナ・ゴメスでしょう。

彼女はディズニーチャンネルのドラマ「ウエイバリー通りのウィザードたち」で主要キャストを務め、有名になり、「ディズニーチャンネルスター」と呼ばれます。

また女優だけでなく、歌手としても活躍されています。

しかし、近年は難病にかかり腎臓移植するなど体調面の問題で芸能活動をセーブしています。

そしてキャンディ役のヴァネッサ・ハジェンズも「ディズニーチャンネルスター」の1人です。

ディズニーチャンネルのオリジナルムービー「ハイスクール・ミュージカル」ではヒロイン役を演じています

コティ役のレイチェル・コリンはハーモニー・コリン監督の奥様です。

エイリアン役はジェームス・フランコです。

サムライミ監督作品2002年「スパイダーマン」で主人公ピーターの親友役のハリー・オズボーン役で注目されました。




ウサコックのおいしさ(おもしろさ)指数

2ウサコックです。(最高4ウサコック)

これまでのハーモニー・コリン作品に比べて大分マイルドになっている印象です。

ディズニーチャンネルスターが2人出ているだけあって、エンターテインメント性が高い作品になっています。

私はストーリーや、作品の雰囲気など、ちょっと物足らない印象を受けました。

カプサ君の激辛(マニア度)指数

カプサ君の数が多いほどマニア向けの作品となっております。

2カプサ君です。(最高4カプサ君)

ディズニーチャンネルスターを起用していて、興行収入を増やさないといけない為か、エンターテインメント性が高く見やすい作品となっています。

初期のハーモニー・コリン作品に比べてマイルドパーティシーンも抑えめ最強JD#女性が強い

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感想と考察(ネタバレあり)

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1つお断りしておきますが、これからお話する感想はあくまで僕が感じた感想です。製作者の意図や文化人の批評とは違うことがあります。しかし、そこは皆さまの温かい善意によって読んでいただけたらと思っております。

その①

女性は強い!

女子大生3人組で強盗したのを見て、初めはちょっと違和感を感じました。

JD3人で強盗したところで成功なんかする訳ないと思ったからです。

しかも武器は水鉄砲とかなづちです。水鉄砲はピストルに見えるのでともかく、かなづちを持つ女性強盗相手なら何とかなるのではないか?と思ったからです。

しかし、夜、店の前で友人に強盗時の再現をしてみたり、エイリアンの口に拳銃を突っ込むシーンを見ると、女性だから強盗ができないというのは、私の偏見だと思いました。

彼女たちは気持ちが強いんです。

体力では男性に劣るかもしれませんが、気持ちの部分では誰にも負けていません。

結局、気持ちの強い者が最後に生き残りました。心の弱さを見せたフェイスとコティは途中で去り、エイリアンは命を落としました。

また、水着姿で敵のアジトに乗り込むシーンでは、水着のギャル相手に、屈強な男たちが撃ち殺されていきます。

やはり、水着の女性相手だと、男性ならば、どうしても油断してしまうでしょう。

服を着ていても、水着でも撃たれたら死ぬ訳ですから、水着で攻め込むのは大胆で巧妙な作戦といえるでしょう。

「失敗する事など考えずに自分を信じて行動する者が最後に勝ち残る」

人生においても通ずる教訓だとおもいました。

ナツカレー
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出る前に負ける事考えるバカいるかよ!
うさカレー
うさカレー
アントニオ猪木の名言だね

その②

エンターテインメント性が強いハーモニー・コリン作品

ディズニーチャンネルスターが出演している作品で興行収入が求められる為、「ガンモ」や「ジュリアン」の好きな方には、ちょっと物足りない作品だと思われるかもしれません。

これまでの作品より、製作費が増えて、いかにもなメジャー作品になっています。

ですので、今まであった「ガツン」と来て、観た後にいろいろ考えさせられるハーモニーコリン作品ではなく、マイルドで後味もあっさりしている作品となっております。

かといえ、様々なカメラで画質を変えた演出や、ラスト前のブリットとキャンディとエイリアンとのやりとりのセリフをループさせてエイリアンの心情を表したりするところ(ここは個人的に好きなシーンです)は、ハーモニーコリンの個性が垣間見えます。

また、ブリットとキャンディは敵地に乗り込む前、親に電話をかけます。

これは死亡フラグが立ったかな?と思いきや無傷で生還します。

逆に弱気発言をしていたエイリアンは速効で死にます。この辺りは予想外でおもしろかったです。

最後に

最初のビーチでのパーティシーンでは、男性がビールの缶を自分の股間にあてて、女子大生に飲ませていたり、女子大生がアイスを卑猥な感じで舐めるなど、性的な表現を間接的に描いているを観て、「この作品はあまり攻めた作品ではないんだな」と感じました。

作品の始まりのパーティーシーンで、「若者のリアルを描いたショッキングな作品ではない」というメッセージを受け取った私は、そのつもりで鑑賞したのでそれほどガッカリ感はありませんでした。

しかし、中途半端感は否めず、もう少し若者の日常のリアルさが感じられたら、もっとおもしろかったのになあと思いました。

ナツカレー
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パーティーシーンがリアルさがなくて全然エロくなかったなあ
うさカレー
うさカレー
そだね、登場する女子大生にビッチ感があんまり感じなかった気がするね。